TSMCから熊本市の水を守る
台湾の半導体企業TSMCの進出に菊陽町のみならず熊本県が湧いている。
だが一部の、利権を求める人を除き、熊本市には概ね白けムードが漂っている。
しかし、熊本市の中心部を流れる白川の上流、菊陽町に水質汚染のリスクが大きい半導体産業の進出、TSMCの背後に見えるのは中国だから、私は到底平静ではいられない。
国が豊かになり、下水や河川の改修が進んで、昭和の後半から比べれば随分、白川の水は綺麗になった。
しかし、TSMC進出後はどうなるのかと不安が募る。
その湧き水は阿蘇の伏流水であり、菊陽町など阿蘇の山々から連なる市町村の田畑などで涵養されている。
清らかで豊かな水が、これからも当たり前に我が家の蛇口まで届くという保証はない。
TSMCが使う水は、菊陽町だけのものではない筈だが、少なくとも1番影響を受ける筈の熊本市民には説明がない。
進出するTSMCは、半導体の中間製品を製造するらしく、完成品ではない。
万一有事が発生すれば、攻撃の対象となるだろうし、進出は大きなリスクを地元が背負うということだが、能天気に進出のメリットのみが語られている現状に大いなる不安を感じている。
何よりも、水は私達だけのものではなく、子や孫に引き継がなければならない大切な財産だ。
取り敢えず、大西市長の考えを尋ねてみたい。
まずは、水資源を共有する県庁所在地の首長として、責任ある態度を示して欲しい。
漠然と不安を抱いたまま、傍観する事は出来ない、大きな問題であると思う。